いしずえ

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2022-01-01から1年間の記事一覧

第四章 中世の思想

新約聖書 旧約聖書(ユダヤ)の神と新約聖書(ヨーロッパ)の神も同じエホバであるが同一神と思えない程違う。それはユダヤの予言者モーゼとユダヤ思想とギリシャ思想の合体神キリストとの違である。 キリストはダニエルの予言書を読んで、神の子であるとい…

第四章 中世の思想

中世のキリスト教 元来ローマは、國教に反対し有害でない限り極めて寛大であった。然るにキリスト教は他宗教と妥協せず、殊にローマの国教及び皇帝崇拝教に対して極力反抗し、且つ女神がローマの祭壇に焼香することを拒絶したため多くの皇帝によって迫害され…

第四章 中世の思想

中世紀一千年間は東西両洋とも宗教万能の時代であった。 何時の時代も弱者や貧者の苦しみは同じである。富める者や権力者は、金と力で豪奢な悦楽、淫楽にふけり、快楽享楽を浴び、人間生活の悲しみや惨めさや苦しみをごまかしてゆくことができるが、貧しい者…

第三章 古代思想

日本思想-神道(別冊神道手引書に記述) (43 43' 23)

第三章 古代思想

エジプト脱出 ユダヤの奴隷民の苦難を救うべくモーゼは立上った。或る日ホレブ山に行った時、そこに神が現われて「私はエジプトに居る私の民の悩みを見、且つ彼等の救い求める叫びを聞いた。私は降って彼らをエジプトの手から救い出し、これより広い地、乳と…

第三章 古代思想

エジプトの奴隷 アブラハムの子イサクにエソウとヤコブの二人の子があった。兄弟は仲悪く弟のヤコブはカナンの地に落ちのびて十二人の子を生んだ。ヤコブは末子のヨセフを偏愛したため、兄達は妬み憎んでエジプトの奴隷に売ってしまった。ヨセフは奴隷になっ…

第三章 古代思想

神の試練 神はアブラハムの信心を試すに子イサクを燔祭に、羊の代りに焼いて犠牲に捧げよと命じた。アブラハムは無念無想神の命ずるまま決行する我が子を火で焼かんとした時、神はその不退転の信仰を知って中止命令を出した。又、信仰心の強いヨブを残忍な方…

第三章 古代思想

ノアの洪水 神の祝福を受けて産めよ殖やせよ地に満てよと勵んだ人間が繫栄し発展し、増加するに従って、次第に神を疎んじ軽視するようになり無信仰になって行った。神はこの状を見て嘆き悲しんだが大勢の人間は神の心に従おうとしない。そこで神はもう一度人…

第三章 古代思想

禁断の実 神に禁ぜられた「禁断の知恵の実」を悪魔(蛇)の誘惑に歎されて喰ったため罪を得、神は怒りエデンの園から追放した、罪深き者として苦難の道を歩むこととなった。苦しみ悩み、悶え、迷い、病み、貧しくなり、そして苦労を負うことになった。これが…

第三章 古代思想

旧約聖書 創造主の神 全知全能の唯一神エホバの神は天地自然、万物万象を造り、最後に人間を造り、人間のために美しい平和楽園エデンの園を造って、これを悉く人間に委ね与えた。人間は種々様々なものを造ることができるが、生命及び生命現象の生物植物動物…

第三章 古代思想

ユダヤ思想-旧約聖書 キリスト教の生みの親はユダヤ教である。それは旧約聖書に記載されているところであり、本来旧約は古代に属するが、中世に開花躍動するキリスト教と不離不可分の関係があるので中世に纏めて説くことにした。 ユダヤ人は古代に於いて四…

第三章 古代思想

プラトン ソクラテスの死は弟子プラトンの生涯を決定した。アテネの名門の生まれである彼はやがてアテネの政治指導者の一人となるべき人であったが、傾倒し私淑した、師ソクラテスを祖国アテネが処刑するに及んで政界への望みを断念し、青年たちを教育して次…

第三章 古代思想

ソクラテス ペロポンネーソス戦争に三度従軍し、よきアテネ市民としての義務を果している。この戦争に於て彼はあらゆる困難に耐え、最も勇敢に戦い最高の勇士として賞讃を受けた。彼は当時のアテネで学び得る知識を吸収した。当時の自然学に通じピュタゴラス…

第三章 古代思想

ギリシャ思想 紀元前六世紀(二六〇〇年前)のギリシャの都市国家は繁栄し、地中海の全域に亘ってギリシャ人の活動が展開されるに至った。古くからの家柄、門閥、格式が崩れ、実力能力あるものが現れ、実力本位の時代となっていた。ところが、その行過ぎは利…