いしずえ

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第三章 古代思想

  エジプトの奴隷

 アブラハムの子イサクにエソウとヤコブの二人の子があった。兄弟は仲悪く弟のヤコブはカナンの地に落ちのびて十二人の子を生んだ。ヤコブは末子のヨセフを偏愛したため、兄達は妬み憎んでエジプトの奴隷に売ってしまった。ヨセフは奴隷になって苦難の道を歩んだが、飢饉を予言してエジプトを救ったので国王の信任を得て王の代理にまでなり、善政を行ってエジプトを豊かな国にした。

丁度その頃カナンの地では酷い飢饉に襲われエジプトに穀物を求めてやって来たのがキッカケとなってヤコブ一族がエジプトに移住することになった。斯くて四百年、ユダヤ民は百数十万となった。国王は、これを恐れこれを奴隷として重い労役を果した。更にユダヤ民の人口を消滅することを計った。生れてくる男の子を悉く殺させた。

   (43 43' 23)