いしずえ

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2024-01-01から1年間の記事一覧

第五章 近代思想

民主主義 ホップス 十七世紀イギリスのホップスは利己心は在来の倫理では悪とされたが、ホップスは利己心を善でもなければ悪でもないとした。人間は心身の能力において生まれつき平等である故、人間が利己心によって、相互に戦い、相互に欺きあい、残忍なや…

第五章 近代思想

十八世紀 民主主義・合理主義 この世紀には、感情的人間観が成立した。人間の人間たる本性は感情にあるとする人間観である。十世紀において理性によって感情を規制するところに、人間の人間たる所以があると考えられたに対し、十八世紀においては、人情味、…

第五章 近代思想

十七世紀 人間尊重 デカルト このルネサンス・ヒューマニズム運動と宗教改革運動とによって、西欧人は、古代文化の教養人的人間像と原始キリスト教の信仰者的人間像を、自己のものとし、自己の進むべき道を模索しつつ十七世紀以降、本格的に、独自の文明の形…

第五章 近代思想

十六世紀 ルネサンスに始まる。宗教改革を端緒としてルネサンス運動が起った。ルネサンス運動は八世紀から十二世紀に至る長い準備期間を経て十三世紀以降その文明形成に入った。十四世紀から十六世紀に至る思想で特に注目すべきものは二つある。一つはイタリ…