いしずえ

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2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『童心殘筆』より

津浪 六 其中に俄然として落ち来った棟木の為に、忽ち彼は其場に打倒された。 焦っても藻掻いても身体はぴりっとも動かない。 すると向うから一本の柱が自分の方に向って勢猛く突進して来た。 殺られたっと思った瞬間、彼の身体はひょいと浮んだ。 かねて水…

一土会(いっどかい)の御案内

神道・陽明学に興味のある方、意識高い系を目指す人の交流会です。 皆で楽しく語り合いたいと思います。 興味のある方は、どなたでも御参加ください。 日 時 : 2016年1月9日(土) 14:00~16:00 場 所 : 鹿児島市内のカフェ(詳細はメールにて) 会 費 …

永遠の道 第二巻受難の巻

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満月会の御案内

西郷隆盛、吉田松陰、高杉晋作も信奉した陽明学を、皆で共に学びたいと思います。興味のある方は、どなたでも御参加ください。 日 時 : 2015年12月25日(金) 18:00~20:00 場 所 : 鹿児島市内(詳細はメールにて) 会 費 : 無料 お問い合わせは kunino…

『童心殘筆』より

津浪 六 余り錯愕に彼は起き上る術も忘れた。 すると彼を載せた畳は暫く何處ともなく吹き流されてゐる中、どっと煽った疾風と共に、忽ち海岸の別荘の植込の間に投げこまれた。 それ助かれ! この生命冥加の野郎めがッ、とでも風は怒號したか。 ○ 大通のある…

永遠の道 第二巻受難の巻

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『童心殘筆』より

津浪 六 船は真一文字にそれに向って進んでゆく。 暫て船頭は其の屋根の棟を割って、其の首を曳き出した首の下にはまだ逞しい胴体も着いて居た。 職工が苦し紛れに天井を破って逃れようとしたのだが、首だけ出て、身体が出ないまゝ、流されたのである。 彼は…

永遠の道 第二巻受難の巻

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『童心殘筆』より

津浪 五 眞に人間の生命を根柢より却し、その努力になった誇りを蹂躪し去ったのは僅々四時間余りの出来事であった。 去年は大火、今年は津浪、月島という處は何て嫌な處だろうと、會う人毎に語り合いながら、其癖翌る日からもう人々はせっせと其の家を繕った…

永遠の道 第二巻受難の巻

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『童心殘筆』より

津浪 五 奔流は唯流れに流れる。 時々大きな屋根が漂うてゆく。 太い柱が箭の様に走る。騒ぎの中に夜に入った。 家を失った人々はまた宿りに困った。 あちらこちらの倒れた家の陰から焚火が閃く。 日がとっぷり暮れると、皎々たる明月が澄み渡った空にまるま…

『童心殘筆』より

津浪 五 朝の中に水はどんどん退いた。人々はザブザブ水を渉って町を往来した。忽ち食う物がない。水がない。慘澹たる破壊の中に人は犇きあって居る。然るに昔気質の祖父は私の書斎で悠然として剃刀を磨ぎ出した。そして妹に鏡を命じて、やがて綺麗に鬚を剃…

永遠の道 第二巻受難の巻

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『童心殘筆』より

津浪 五 最後に残った三四人のみが、始めて丁寧な挨拶を交して帰って往っただけで、あれだけ多くの人が私達に一言の挨拶もしないで出て行った。其中でも職人體の二人の男はわざわざ私の書斎を通って其處の鴨居にかゝって居た着物を二人共ひょいと身に纏うて…

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『童心殘筆』より

津浪 五 気が注くと何時の間にか風雨が著しく静まって居た。時計は五時に近い。夜はほのぼとの白む。あちらこちらから一齊に安堵の溜息が聞えて来た。 「どうやら助かりましたね、」皆は異口同音に喜んだ。戸を開けろ。戸を開けろ。誰がするとも無く縁側の戸…

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北朝鮮による拉致問題の一刻も早い解決を目指して

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『童心殘筆』より

津浪 四 「や、さては彼奴が此れなのか。」私は思わず眼を見張った。私の家の近所に一軒の妾宅が在って、始終色々な人間が通うて来た。そして毎夜、私の読書が佳興に入る頃になると、決ってベンベンと淫猥な三味を弾いて躁ぎ出すのであった。そのたびに、私…

永遠の道 第二巻受難の巻

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