いしずえ

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2021-01-01から1年間の記事一覧

侵略と征服

都市国家が成立し文明が興るにつれて、その周辺の半農半枚の民、或いは遊牧民は都市文明に引き寄せられ、その文明を採り入れる。やがて軍事的侵略者となって都市に襲い掛かり征服する。 鉄器の採用と共に、中央集権的大領土国家が成立してくると、人類は常に…

文明のおこり

青銅器は五千年前メソポタミアで発明され、四千年前頃、印度に伝わり、三千年前中国に入った。鉄器もメソポタミアで三千年前頃発明され中国に伝わったのは二千五百年頃であり、日本に入ったのは二千年頃である。人類の一部が、発明したものは、他の人類によ…

柊原青年団の歩み

二、柊原青年団の創立 若い人の集団である二才会から青年会の青年団と名が変わったのは不詳であるが、古老の話しでは、日露戦争の頃、明治四十年代には青年団の組織があったようだという。 垂水の青年会は村制が施かれた明治二十二年頃ではないかと思われる…

都市の始まり

五千年農耕牧畜及び野生動物の家畜化が盛んに行われると共に、その集約された豊かな生産力の上に人類最初の都市文明・古代東洋の都市國家が姿を現した。印度文明・中国文明がそれである。西方ではギリシャに興った。 (43 43' 23) 人類思想の歴史と未来

神話のおこり

人間は生まれ、生活し、そして死んでゆく、正しく生きるにはどうすればよいか、という想念が神話の形で描かれたのである。神話は混沌とした現実に、秩序を与えるために創造されたものである。神話は、人間の生存と秩序あるものとして見る努力と意欲の中から…

柊原青年団の歩み

一、二才制度 県教育史によると、島津家分国法ともいうべきものに、忠良、貴久連判の掟(おきて)と、忠良が義久に与えた「諫議(かんぎ)書」などがあり、その掟の一条に「諸士衆中忠孝の道、第一に相守り、五人与(ぐみ)中むつまじく可交事(まじわるべき…

思想の歴史

第一章 人類史の始り 人類の歩み二千万年 人間唯生きるだけのものならば、動物・植物と同じである。動物も植物も人間も生命をもって生きていることに於いて共通であるからである。人間と動物の違いは、生命より派生した属性の考へる理性、感受する感性、眞実…

序言

古代は洋の東西を問わず、神を人間の理想像に捉え、自ら神たらんとし、他をも神に尊びかんとした聖人の指導時代であった。人と人との差は人と猿の差よりも甚だしいものである。創造者、天才、英雄は何時の時代でも極めて少数であり、多数は模倣によって人間…

王子神社の杜の青みかん

昔、鬼山部落に行こうと、王子(オジン)の杜を通ると、青みかんが一ぱいなっていた。帰りに取っていこうと、用事を済ませて来てみたら、青みかんは、影も形もなく消えてしまっていたという。 ❝神社の近くに杉を植えない❞ 昔、神様が杉の葉で目をつつかれた…

切目王子神社の伝説

昔、昔、大昔の話であります。西薩のとある海岸に一人の御姫様とその母人と二人暮しの御家がありました。 その母人というのは、何でも高貴な方の御寵姫(ごちょうき)であったが、ある人の讒言(ざんげん)によりて遠ざけられ、この寂しい海岸へ隠れ棲んでお…

人類統合の覚え書

近代文明は「人間尊重と合理主義と民主主義」で発展し繁栄して今日に至ったが、この三つの思潮が行詰り今や地球は破壊され人間性(倫理道徳)は崩壊し、滅亡に瀕している。その理由は、人間尊重が行過ぎて自己尊重に変じエゴイズムに変り、生命軽視となって…

天皇は歴史の生き證人である

近代日本の発達ほど、世界を驚かしたものはない。この驚異的な発展には、他の国と異なる何ものかがなくてはならない果せるかな、この国の三千年の歴史がそれであった。 この長い歴史を通して一系の天皇をいただいているということが、今日の日本をあらしめた…