昔、昔、大昔の話であります。西薩のとある海岸に一人の御姫様とその母人と二人暮しの御家がありました。 その母人というのは、何でも高貴な方の御寵姫(ごちょうき)であったが、ある人の讒言(ざんげん)によりて遠ざけられ、この寂しい海岸へ隠れ棲んでお…
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