近代日本の発達ほど、世界を驚かしたものはない。この驚異的な発展には、他の国と異なる何ものかがなくてはならない果せるかな、この国の三千年の歴史がそれであった。
この長い歴史を通して一系の天皇をいただいているということが、今日の日本をあらしめたのである。私はこのような尊い国が世界に一ケ所位なくてはならないと考えていた、なぜなら世界の未来は進むだけ進み、その間幾度か戦いは繰り返されて最後には戦に疲れる時がくる。
その時人類はまことの平和を求めて世界的な盟主を挙げねばならない、この世界の盟主なるものは武力や金力でなく、凡ゆる国の歴史を抜き越えた最も古くまた尊い家柄でなくてはならぬ世界の文化はアジアに始まってアジアに帰る。
それはアジアの高峰、日本に立ち戻らねばならない、吾々は神に感謝する。
吾々は日本という尊い国を作って置いてくれたことを……
(43 43' 23)