驚覚。人間はときどき衝撃を受けて、本当の自己、本当の吾を知ることが必要
人間はときどき衝撃を受けて、とくに自己に衝撃を受けて驚き、目が覚める、覚ますということが最も必要であります。人間の生命というものは、慢性的、慣習的、因襲的になるとたちまちだれてしまいます。これにショック療法といって、ときどき、衝撃を与えないと生命は躍動しない。神経衰弱とか消化不良に陥っている人間に、いくら薬を飲ませても、どんなに養生を勧めても完全に回復することはない。こういう人間には衝撃を与えるのが一番いい。たしかにこれは非常に難しいことであるが、真理、道というものはとくにそうです。己れ自身を驚覚する必要がある。自己、本当の吾というもの、これが一切の根底である。一切の原因、一切の創造主、クリエーターである。この真我、自我というものを失うと人間の創造は止まる。