いしずえ

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『この師この友』より

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本当の教師は、生徒・父兄のお手本となって導化していく

この大宇宙の営んでいる道というものは、その働きによって万物の世界に化している。これが道の働きの特徴である。道の作用を表す一つの言葉に「道化」がある。春が自然に夏に化する。夏が自然に秋に化する。秋が自然に冬に化する。万物すべて枯れ落ちたかと思うと春になって芽がふき葉が出、花が開く。つまり、自然の営み、自然の推移、創造の働きを「化」という。この自然の化、すなわち道化に基づいて、人間の徳がどういう作用をするか、この働きを「教」という。教は功という字と同じ意味であります。徳の働きは人間に非常に効く。効いて、いまだ開けない未熟な人間のお手本になる。手本は習うという意味である。未熟な人間の習うところ、これが教である。

だから、教育というのは教師が生徒、あるいは生徒を通じたその父兄のお手本になって導いていく。そして皆を化していく。これが本当の教師であります。