北宋第一の文化人。
政治家。
字は子瞻(しせん)、東坡(とうば)は号。
二十二歳の時、優秀な成績で進士に合格。
詞・書・画にも優れた。
役人としては王安石の新法に反対して左遷され、諸州の地方官を歴任する。
黄州では「赤壁賦」を生む。
その詩は逆境の中でも常に明朗闊達な作風で誰からも愛された。
料理にも強い関心を示す。
「東坡肉(トンポーロー)」は彼が黄州へ左遷された際に豚肉料理について詠じた詩からつけられたという。
蘇軾兄弟は傑出した文章家で、父と共に老蘇、大蘇、小蘇の三蘇と呼ばれ、三人ともに唐栄八家に入るという天才一家である。
「東坡七集」「東坡詞」「東坡志林」などがある。