いしずえ

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安岡正篤(著) 『易と人生哲学』より

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何よりも慣れる、習うということが、大事な学問の要訣

習うより慣れろという言葉がありますが、本当に慣れてきますと何となくわかってくるものであります。何よりも慣れる、習うということが、大事な学問の要訣(ようけつ)であります。

習という文字は、たいへんよい文字でありまして、羽の下に白の字を書くと普通に思いますが、この白という字は、小鳥の胴体を表す象形文字でありまして、羽の下の胴体であります。つまり小鳥が巣から離れて飛ぶ稽古をしておるという姿を表した象形文字で、習というのはつまり身体で稽古をする、修業をするということであります。

学習を習うというのも、頭でやっておる間は駄目でありまして、羽と胴、つまり行動で、いい換えると実践で習うということでなければ、本当の学問、学習にならぬわけであります、易も単に知識的に取り扱っておったのではなかなかものになりません。やはり習うということが具体的に、従って行動的になりますと、段々わかってまいります。