自分が仏になる、仏を自己自身に実現することである
仏道の本領は知識・理論を弄(ろう)することでもなければ、その結果としても理想像を拝することでもない。
衆生が即仏なること、仏を自己自身に実現することである。
したがって禅の標榜する「教外別伝・不立文字とは、教えそのものを仏道とはせずに単なる知識体系となし、真の求道をそうした教え・文字にとどまらざるもの、つまり直接自己に実現すべきであって、ただの知識・理論とは別の問題とする。
仏を自己に実現するとは、何かと散逸(さんいつ)させている自己の心というものを把握し、その本体を徹見して、自分自身が仏になることだ。
これを「直指人心・見性成仏」という。学得底に対する見性底の世界である。
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