仏(佛)は、人間(吾)を超越した存在ではない
どうも道とか真理とかいうものは、俗人が取り扱うと得てして間違いやすいもので、武芸のできない者が刃物を振り回すのと同じことで、自らも傷つく。
佛(ほとけ)というものは決して人間を超越した存在ではないということです。
佛というものは決して人間、自己というものを超越した存在ではない。
現実を離れた存在ではない。
またそういう存在を要請して、それをいろいろに理論づける、そういう理論、知識というものが佛であるのではない。
佛というものは、自身、吾というもの、心というもの、衆生というものを離れては決して存在しない。
もし佛を求むれば、まず吾、心、現実、衆生というものに徹しなければならない。
これを離れて決して佛というものはない。
しかしながら、吾、心、衆生というものが、そのままに佛であるのでは、もちろんない。
吾、心、衆生というものは、そのままにその中に佛を持っている。
吾は、心は、衆生は即ち如来であり佛である。
心は尊い如来像である。
衆生の中に如来は存在している。
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