いしずえ

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14、オンダンコラ

 「オンダンコラ」は新光寺の高岩の下を出たところの小字「小野田」(オンダ)の河原(コラ)である。

 昔新光寺及田川原(オンダンコラ)などに数多くの百姓が居住し、新光寺という寺もあった。白山参り、岳参りにはこの地を通って登り下りして、皆小野田の河原(オンダンコラ)に集まったもので、当日は市や見世物が出たりして大変にぎやかで、人々は一日を楽しんだものである。後世百姓が井川、田畑付近に移って来たので集合地も「田畑の河原」に変ったが、それでも「小野田河原」というようになった。現在河川工事等のため河原の利用ができなくなったため今は水ノ上三和センターに於て木市や演藝大会等が行われている。

「オンダンコラ」でにぎわう四月三日は、白山神社の祭日である。白山神社伊弉諾尊(いざなぎのみこと)伊弉冉尊(いざなみのみこと)の二神が黄泉国(よみのくに)との境にある「よもつひらさか」で争われたとき、その中間に立って両神の神々のおことばをお聞きになり、とりつぎなさった神「菊理姫尊(きくりひめのみこと)」一名白山比羊(ひめ)神で、昔伊地知氏が加賀の白山神社から勧請せられたものだと言われている。

                                     (垂城史談)

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