2016-01-14 『童心殘筆』より 日記 #哲学・思想 山水養性記 一 儈。東京等に住んでゐると餘計自然が戀しいだろうな。わしなどはふだん別に何とも思ってゐないが、町へ出て泊ると急に山が戀しくなるよ。 萱の叢を掻きわけて漸くに山間の空地に出た。一條の渓流が音もなく岩石の間を走って居る。流石に風がひやひやする。右手の樹立の彼方に鞺々と音するのは儈の所謂鯉仙の瀧である。 儈。そら来た。見なさい。 ブログランキング・にほんブログ村へ(文字をクリック)