いしずえ

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『人間維新』より

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壺中天(こちゅうてん)あり、自分は他人にはわからない縹渺(ひょうびょう)たる別天地をもつ

現実の世界はいかにもあれ、現実の世界とは別の、本人しかわからない縹渺幽玄限りない世界の事を壺中天という。だから、昔は漁師をしたり百姓をしたり、木樵(きこり)をしたり、或いは易者をしたり絵を画いたり、他人の伺い知るべからざる道の世界、心の世界、芸術の世界、色々の信仰の世界と云った様なものを持つことを楽しんで、いわゆる壺中天に遊ぶという人生観や、又その実際家が珍しくなかったわけだ。