人は祖先を崇敬し、常に在りし日さながらに誠を尽くして祭るものである
天地は万物の調和でありますように、人間の仁徳はやはり一切を調和し組織するものでなければなりません。
この意味において、孔子は「礼」ということをやかましく重んじました。
調和あり組織あるところに生命の存続発展があります。
人はこの組織脈略の枢機を握って、往(おう)を継ぎ、来(らい)を開くものでなければなりません。
これ孝の大切な意味でありまして、人は自ずから祖先を崇敬し、子孫を尊重し、常に祖先を在り日さながらに誠を尽くして祭るものであります。
ちなみに、祀(し)は似(し)の意とも『孝経』の註に見えております。
ゆえに、孝と祭祀とは離れられないものであり、孝において祭祀は怠ってならぬものであります。
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