いしずえ

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『朝の論語』より

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徳のある人物には、一つのリズム・風韻(ふういん)がそなわっている

人間は必ずしも知の人でなくてよろしい。才の人でなくてもよろしい。しかしどこまでも情の人・愛の人でなければなりません。

こういう人間の諸内容、もろもろの徳が和合して参りますと、宇宙も生命人格も一つのリズム・風韻(ふういん)をなして来ます。人間そのもの、人格自体が、どこか音楽的なものになって来ます。これを、風格・風韻・韻致などと称します。つまらない人間ほどがさつである。騒々しい。

人格ができて来ますと、すなわち人物になって参りますと、どこかしっとりと落ち着いて、和(やわら)かく、なごやかに、声もどことなく含み・潤い・響きがあって、その人全体がリズミカルになるものであります。すなわち風格・風韻・韻致というようなものができてくるのであります。こういう内容が具(そな)わって参りまして、それが自ら何となく外に現れて、厭応(いやおう)なく人の認識に上る。あれは人物である、というようなことが自然に言われるのであります。