いしずえ

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『人生の大則』より

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天地自然は人間の故郷で、我々は最も自然になり、神に近づく

自然と人間は多様の統一であって、単一ではない。単一頑固は生命、創造の真姿ではない。万物を通じて万物を生かすこそ天道であり、神道であり、その実践が人道である。

天地自然は人間の故郷で、故に人は自然を愛し、深山幽谷、山紫水明の処に神を祀(まつ)り、神社を建てるのである。それは自然であり、必然であり、当然であって、決して偶然ではない。そこで聖地にお詣りしたとき、我々は最も自然になり、神に近づく。そこに参詣の尊い意味がある。

大自然はこれを象徴して言うと、天である。天が万物を造り、万物を化し、ついに人に至った。その人を通じて心の世界が開け、それによってまた内外の世界が発展して、その真理を究明し、それぞれ自然に帰化してゆく。

かく生れて、かく在(あ)り。かく在ることは自から然(しか)るのであって、人よりすれば偶然であるが、人は学ぶことによって、偶然が偶然でないことを知る。