いしずえ

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『安岡正篤墨蹟集』より

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政治の要諦は、威・愛・清・簡・教の五治

「山鹿流政治論」に、政治の要諦として、この「五治」を紹介しておられる。

•威―上に立つものにそれだけの品格威厳のあること。
•愛―民を愛する政治である。官僚は往々にして自らもまた民たることを忘れ、何か民と異なる特別の存在のように錯覚して、民と抗せんとする。
•清―清廉である。上に立つもの、政をなすものが腐敗堕落すれば天下の治まるわけはない。
•簡―出来るだけ事務を簡明にする。煩苛(はんか)は政治の失敗である。
•教―教化、古来上の徳を風にたとえ、万民を草になぞらえて、草は風のまにまに靡(なび)くもの、民の堕落は上に教えがないからである。

要するに政治の本質は、為政者の修養にあり、政治の極致は万民をして心安く、分を知り、疑惑なからしむるにあると断じている。