いしずえ

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福岡正信(著) 『わら一本の革命』より

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先日もNHKの人が来て、自然の味ということで、ちょっと話を聞かしてくれなんて、話が出たんですが、このミカン山の中に放飼いしてある、ニワトリの卵と、下で、バタリーの中で飼っているニワトリの卵とを比較してみたいと言って、それを比較してみたんですが、全く、この山のニワトリの卵の黄身というのは、黄色というよりは、むしろ赤いという色になっていて、非常にふくらんで、弾力がある。

片一方の、ふつうの養鶏場で飼っている卵っていうものは、黄色といっても、白っぽけた、やわらかい、しまっていない黄身ですね。

こういうものを比較して、卵焼きにでもしてみりゃ、味っていうものは、もう、全く違ってしまっている。

それを食べた、すし屋のおやじさんなどは、これが昔のニワトリの卵だと、貴重品のように喜んでくれたりしたわけなんですが、この、自然の、放飼いにしてあるニワトリの卵と、人工的に飼っているニワトリの卵の味の差を、人々は忘れてしまっている。