いしずえ

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第一次世界大戦と第二次世界大戦

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20世紀に3度大戦争がおこった。

1904年日露戦争 1914年第一次世界大戦、1940年第二次世界の大戦が勃発している。

近代文明が発展するにつれ戦争の規模も大きくなり、銃前たると銃後たるに拘らず国民総動員となるのである。

それは近代思想が戦争を拡大強化するからである。

弓槍刀等の武器から火砲器の武器更に飛行機、戦車軍艦となるに従って戦争は地球的規模に変化するに至った。

要するに専制政治時代の中世紀より民主主義時代の近代になるに従って、我々は小規模な武士団的軍隊より厖大な近世の一般的徴兵制の国民軍を編成し、そうして王侯君主のスポーツとして小戦争から幾百万の実に全軍人の全人口を捲き込む全体戦へと拡大する方向に進んだ。

人類は民主化するにつれて戦争は減少するどころか益々増大しその規模と破壊と化学的野蛮性を著しく増して来た。

民主的制度が専制的制度に比して平和愛好的にすぐれているなどとは単なる神話であって論証するところと著しく背馳することは、事実が何よりもよく証明している。

近代文明の特質たる人間尊重、合理主義民主主義はその理由目的とするものとは裏胆に随分かけ離れていることに気づくであろう。