いしずえ

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京都滞在中の作

慶応三年八月、京都から備中松山へ帰った。

京都を出るときの作





六十三歳 まだ元気

都の日々を 思い出す

肩まで伸びた わが白髪

頬うち行きし 今日の塵

広く世界を 眺めつつ

勤皇をとは 思えども

時代に合わず 松山へ

骨埋める場所 そこにあり





<入門 山田方谷 至誠の人>より