祭儀の後で神前に捧げられた供物を祭員全体が和気藹々の中に賑やかに戴くことであって、お祭りの重要な行事となっている。
心身を清め真心をつくしてお祭りをした供物には、嘉納された神霊の光と恵とが注がれているもので、これを神道では「みたまのふゆ」を受けるといって深く信仰されている。
人々が利害やその他一切の私事を超越して、神意のまにまに和合する直会の雰囲気は、地域社会の発展になくてはならぬものである。
要は神に捧げた供物には、嘉納された恵沢の霊光がそそがれており、それを直接いただくことによって神の霊力をわが身に移し、それを各自が発揮して人のため世のために尽し合うのが直会の精神である。
血統と霊統をむすび、これを子孫に伝え、種子として尊ぶ習はこの「みたまのふゆ」から出たものである。
直会はその意味で尊重されて来た。