最近のアメリカの日本へのリップサービス振りは、アカデミー賞受賞、ノーベル賞受賞、メジャーリーグへの勧誘等挙げれば切りがない。２００１年９・１１テロの時、大リーグのジャイアンツ・ゴメス投手は「自分がやっている野球がニュースを見る度大した事はない、と実感した」と述懐している。所謂こういう玉遊び（娯楽）では社会・世界は変えられないという事か。
我々の先輩赤尾敏先生は半世紀前数奇屋橋で絶叫しておられた。「凡そこれまでの長いながい日本の歴史の中でも嘗てこれ程までに堕落した時代があっただろうか、子供も大人も皆ヘナヽヘラヽと芸能にスポーツに浮かれ、心の中はエゴイズムの荒野と化し、政治を司る人間も一般民衆も倫理節操を見失い愛と理想を喪失し、ただ目先の快楽に溺れ欲望の限りを尽くす、～これが今の日本の真の姿なのだ」と、ただ一つ気に入らなかったのは、日の丸と星条旗を一緒に並べておられた事だ。
平成21年4月1日 〝いしずえ〟アメリカに騙されるな！より
