また以前と違って、ネット上の連帯が情報や知識のやりとりだけでなく、集会やデモ、署名運動など、リアルな活動にも結びつきつゝあるようだ。ただし人気ブログのなかにも情報が不確かだったり、党派的に過ぎたり、扇動的だったり、上質とは言い兼ねるものもある。ときとしてブローガー同士、またその支援者同士が対立、攻撃し合うようなケースもまゝあると聞く。
さらに前稿でも触れたように、日々更新するブログの性質上、時事問題を追うに忙しく、保守派民族派としての哲学思想、根本問題にまで思考を深めていけない難点もある。
政党政治に対する失望感がますます広がり、移民一千万人計画、外国人参政権、国籍授与の安易化など、国家主権が危うくなるにつれ、日本にも欧州なみの極右勢力が台頭するのではないかと言われている。ネットを席巻する若き保守派がどう育つか、かれらにどう働きかけるか、引き続き注目しなければならない。
平成21年1月1日 〝いしずえ〟ネット言論の動向より
