いしずえ

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現右翼は何を為すべきか

 戦後の日本は嘗ての敵国によって造られた適性の意図を含む分裂国家であって、統一国家ではない。そのため統一性を欠き、自由奔放、自堕落、我侭になり、快楽享楽に溺れ、悪と欲が蔓り、将しく無政府さながらの状態に陥っている。
 本来日本は維新受命の国家であって、生命を革める革命国家ではない。
 肇国以来我が国は民族固有の道統に基き、天津日嗣、天皇の命を受けて報本反始、祭政一致の原理を明らかに修理固成をつづけて来た万邦無比独自の国家である。然るに今度敗戦占領という名の革命によって、日本民族の本質は否定され、道統は中断され、古来からの精神思想一切は古いもの、無用のもの無価値無益なものとして取扱われ、蔑すまれて来た。そして只管科学文明と西洋思想、特に民主主義・自由主義共産主義が至上最高のものと仰ぎ、これに翻弄され流されて現在に至った。
 一方敗戦利得者の左翼陣営の共産党社会党・総評・日教組及び進歩主義文化人は占領当初、時こそ至れりとばかりこれに迎合し、占領軍の意図(復讐と懲罰)を歓迎し、積極的に協力し、占領見張人役の憲法を武器として日本精神と思想の断絶を計っている。実に現日本国憲法は、民族精神を根絶するべき最後の一人までも抹殺せんとする死刑執行人である。
 このように戦後五十五年左翼の跳梁跋扈によって国本国体が破壊され、又ジャーナリズムの独善的暴挙と横暴によって、民心は弛緩・退廃・腐敗・堕落その極に達し、人間性まで歪められ、善悪の観念を見失うに至り、最早言論・法律・政治などの能力では解決の見込みがない末世的段階に立至っている。
 この機に臨んで、正統派右翼は少なくとも国士・志士の道統を承け継ぐものとして、全国有力団体が連合して物理的威力を振い、解決に当たるのみでなく、日本民族の恢弘と発揚を計らなければならない。
 世の中には法律で裁き切れぬ悪徳不正不義の悪人が、臆面なく善良なる国民より威張り力を振い権力を弄んでいる者がいる。彼等は恥知らずであり罪の意識のない人間獣である。この破廉恥漢を誰が裁くか、法律に免れても神・人道・倫理道徳はこれを許さない。民族の道統を奉ずる正統右翼は、神に代り、民族の敵・国民共同の敵に天誅を加え使命責任を遂行せねばならない。世の中は力が支配している。権力武力財力は最大の力である。また最大の見方であり敵でもある金力の支配が最も強い。精神の荒廃・衰弱・腐敗・堕落の危険はこの金による。
 これに勝てる者、超脱出来る者が右翼本流の道統-西郷南洲頭山満の道である。そのためには政治を超え統治政治を確立せねばならない。
 
平成19年10月1日  〝いしずえ〟正統派右翼の任務と使命より