いしずえ

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「物質的には平等に精神的には自由に」協同組合運動の新しい波

「協同」と共同体(コミュニティ)は初期社会主義者達の追い求めたユートピアに於いては人々の共同生産を媒介に結びつけられ、自己完結する一体として想定されていた。だがこれらの初期社会主義者達の実践が挫折したあと、資本主義という巨大な標的の胎内でこの強調という理念は「協同組合」が、企業体の中で生きながらえ、やがてその活動の舞台から生産を排除して流通を主軸に共同体建設、共同生産の試みは消滅していった。
 
モンドラゴンの実験の原動力となったのは、様々な生産活動に従事する労働者の協同組合であり、それを生み育てたのは、強烈なる政治、経済、社会、文化的一体感に支えられたバスクというコミュニティに他ならなかったからである。