日本のチュージング・ワイズリー・ジャパンによる独自のリスト作りはこれからだが、2015年に地域医療機能推進機構(JCHO)本部顧問の徳田安春医師ら総合診療系指導医のグループが、推奨しない検査などについて5つのリストを作成している。その内容は次の通りだ。
1、症状のない成人に対するPET-CTを使ったがん検診
2、症状のない成人に対する腫瘍マーカーを使ったがん検診
3、症状のない成人に対するMRIを使った脳検診
4、とくに異常のない腹痛に対する習慣的な腹部CT
1番目、2番目のPET-CTや腫瘍マーカーによるがん検診は、民間の人間ドックなどでよく行われているものだ。これらの検診で死亡率が下がるというエビデンスはなく、高額な料金で行われていることに、以前からがんの専門医などから批判の声があがっている。
また、3番目も「脳ドック」と称してよく行われているが、これも「リスクの低い無症候性脳梗塞や脳動脈瘤を見つけて患者を不安にさせるだけ」と疑問視する専門家が多い。4番目の腹部CTや5番目の尿道カテーテルも、医療現場で必要性を吟味しないまま行われていることが多いと指摘されるものだ。
これら5つに限らず、日本でもムダな検査や治療はたくさんあげられるだろう。今後、各学会がこの運動に呼応し、5つのリストが増えていくことを期待したい。
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