鈴木は身長1メートル86のガッチリとした体格。さらに「和製ロバート・デニーロ」と呼ばれるほどの徹底した役作りと体重コントロールで知られ、主演映画「俺物語!!」(15年)では体重を30キロも増量。極太の眉毛をつけて主人公に成り切った。この時の姿は、巨漢で太い眉、強い目力の西郷のイメージに近く、大河ファンの間では主演候補に鈴木を挙げる声も上がっていた。映画「ガッチャマン」(13年)では15キロ増量してみみずくの竜役を演じ、薩摩弁を話したこともある。
顔と名前がお茶の間に浸透するきっかけになったのは、14年のNHK連続テレビ小説「花子とアン」で包容力のある夫を演じたこと。同作の脚本を手掛けた中園ミホさんが「西郷どん」も担当することが決まっており、映画「HK変態仮面」シリーズ(13、16年)の変態ヒーローからTBSドラマ「天皇の料理番」(15年)での志半ばの病人まで多彩な役どころを演じてきた鈴木の新たな一面を引き出しそうだ。
原作は、作家の林真理子さんが雑誌「本の旅人」で連載中の小説「西郷どん!」。西郷の妻や家族らとの人間関係を中心に描き、大きな影響を受ける島津斉彬との出会いや篤姫との淡い恋、島流し先の奄美大島での苦労なども盛り込まれる。
主演には俳優の堤真一(52)が一時内定していたが、その後、堤本人の意向で辞退していた。来年が西郷隆盛の没後140年。放送の18年が明治維新150年にあたる。
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