いしずえ

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安岡正篤(著) 『先哲講座』より

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従順な人民には善を施し、凶悪な民衆はびしびし懲らしめるという風にやれば、天下は太平

一つの善いことをやめてしまうということは、一つの善いことだけの問題ではない、それに伴って多くの善いことがみな廃れてしまう。

反対に一つの悪いことをほめると、際限もなくいろいろの悪いことが集まってくる。

どうも近時の日本を眺めておりますと、何かあたらずさわらずというか、時には迎合(げいごう)するような空気がありまして、犯罪だの、破壊活動だのというものを裁かない。

そのために次第に善いことが廃れて、悪いことがはびこるという世相になりました。

従順な人民には善を施し、凶悪な民衆をびしびし懲(こ)らしめるという風にすると、命令が行われて、人民は納得し、怨がなくなる。

そして政治を行うのに、つとめて平和を旨とし、その平和は汚れたり濁ったりしてはだめで、清い平和をもって行いますと、人民は安心しますから、天下は太平であります。

漢代の昔も、日本の現代も変わらぬ真理であります。

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