いしずえ

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安岡正篤(著) 『禅と陽明学』上巻より

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人間は一所懸命苦しんで、努力して成功する、とたんに得意になる、そして失敗する

人間というものは権力を握るまではみな、たいへんな努力をする。

ところが苦心惨澹して権力を握るとたいていだめになる。

これは歴史の共通の現象です。

そういうたいへんな革命建設を除いて、普通の人間の成功もそうだ。

「成功は常に苦辛の日にあり」といって、一所懸命苦しんで努力して成功する。

ところが成功したとたんに得意になる。

そして失敗する。

「敗時多く得意の時による」というが、その通りであります。

成功するにつれてだんだん得意になって、そこから堕落する。

案外もたぬものです。

政権・軍権でも同じことであります。

だからよくいう名士というのは無名士の時が名士なのであって、名士になるにつれて、迷士になってくる。

太平天国、即ち長髪族の時もそうで、南京に来て革命建設に成功してからはだめだ。

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