人間は一所懸命苦しんで、努力して成功する、とたんに得意になる、そして失敗する
人間というものは権力を握るまではみな、たいへんな努力をする。
ところが苦心惨澹して権力を握るとたいていだめになる。
これは歴史の共通の現象です。
そういうたいへんな革命建設を除いて、普通の人間の成功もそうだ。
「成功は常に苦辛の日にあり」といって、一所懸命苦しんで努力して成功する。
ところが成功したとたんに得意になる。
そして失敗する。
「敗時多く得意の時による」というが、その通りであります。
成功するにつれてだんだん得意になって、そこから堕落する。
案外もたぬものです。
政権・軍権でも同じことであります。
だからよくいう名士というのは無名士の時が名士なのであって、名士になるにつれて、迷士になってくる。
太平天国、即ち長髪族の時もそうで、南京に来て革命建設に成功してからはだめだ。
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