いしずえ

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安岡正篤(著) 『天地にかなう人間の生き方』より

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相(あい)見て笑い、心に違うことなし。信じ合えて親しめる

何事によらず世を乱す人間の行動というものは、その初めは相助(あいたす)け、後必ず相憎(あいにく)む。

お前と俺とでやろう、などとやっておるうちに直ぐ仲が悪くなる。

世の中には、ずいぶんこういう人間がおります。

しかし、義をなす人間は、道義的生活行動をなす者はそうではない。

初めはお互いに手を取り合い、久しくやっておるうちに相信じ合うようになり、最後には親子・兄弟のように相親しみ、死んで後は人間の模範となる。

理想の境地であります。

荘子(そうじ)』には、これを形容して「相(あい)見て笑い、心に違うことなし」と言っております。

お互いに顔を見合わせてにこっと笑う、もうそれだけで、なんの相違・矛盾もない、すべてが通じる。

人間の付き合いもこういうふうになれば、本当にゆかしい、嬉(うれ)しいことであります。

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