いしずえ

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安岡正篤(著) 『心身の学』より

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何事も簡易(かんい)、簡単でなければならぬ、シンプルであること

生命の姿の特長は簡易ということであります。

simple(シンプル)であります。

造化というものは至易(しい)至簡なものである。

造化から離れるにしたがって複雑混乱してくる。

生命が純粋であればあるほど簡易である。

これは学問でもそうでありまして、学問学理でも道程は非常に複雑困難でありますけれども、学理もその蘊奥(うんのう)にいたりますときわめて簡易であります。

芸術でもそうであります。

また剣道のようなものでも修行中は実に困難且つ複雑でありますけれども、名人の境地・極致になるほどきわめて簡易になります。

人間もそうでありまして、ベチャクチャ多言多弁を弄(ろう)する、なんていうのは人間のできておらぬ証拠であります。

人間ができるにしたがって話はきわめて簡易になります。

その極致は沈黙であります。

至れる雄弁はやはり沈黙であります。

簡易・簡単というものは本当に命の姿であります。

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