第四章 近代西洋文明思想の功罪と行詰

近代西洋文明は十六世紀ルネサンスに始まり、近代啓蒙思想は十八世紀に開花した。

人間人格の尊厳を見出し、知性を開発して人類の進歩に大きな貢献をなした。

この近代文明は五百年間に人類六千年の文化の数千倍を創造発明したといわれ、この文明の恩恵に浴せぬものは皆無である。

その功績は言語に絶するものがある。

この近代文明はギリシャの学芸とキリスト教の教義との結合から創り出されたものである。

近代文明と思想は、人間尊重主義思想、自由主義競争、民主主義社会の倫理、合理主義精神の四つから成り立っている。

この四つによって発展し著しき発展進歩を遂げ正に人類の理想が達成されようとした二十世紀末の現代暗礁に乗りあげてしまった。

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