いしずえ

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中世のイスラム教 (二)

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マホメット教発生当時のアラビア社会の腐敗堕落は言語に絶するものがあった。

マホメット教以前のアラビア地方には拝星教、太陽崇拝等各種の宗教があり、それが各地に部落ごとに存在して互いに対立していたのみでなく、偶像崇拝であったため、各種の迷信が盛んに行われ、信徒はこれを無条件に妄信して社会を堕落に導き、道徳は荒廃して、行くに任せていた。

人々は互いに争い、力あるものは暴力をもって弱者を苦しめ、獣類のような生活を展開していた。

これをこのままに捨ておくことは出来ない。

神意に適った社会改革者としての予言者の出現を民衆は切望していた。

この時マホメットが起って偶像崇拝を禁止し、宇宙創造の神を奉じて人々の道義を向上させ、精神的、経済的方面に努力して人心を安定させたのである。

(43 43' 23)