（奇数日は御製、偶数日は御歌） 十二日 朝ごとにむかふかがみのくもりなくあらまほしきは心なりけり （心の鏡をいつも清く明らかにしましょう）

（奇数日は御製、偶数日は御歌） 十一日 たらちねの親につかへてまめなるが人のまことの始なりけり （孝は人の行いの基本です）

（奇数日は御製、偶数日は御歌） 十日 人ごとのよきもあしきもこころしてきけばわが身のためとこそなれ （人々の言葉に注意して、わが身のためと聞きましょう）

（奇数日は御製、偶数日は御歌） 九日 世の中の人におくれをとりぬべしすすまむ時にすすまざりせば （責任あることは必ず成し為しとげましょう）

（奇数日は御製、偶数日は御歌） 八日 日にみたび身をかへりみし古の人のこころにならひてしがな （常に自らを反省した昔の人に習いたいものです）

（奇数日は御製、偶数日は御歌） 七日 さまざまのうきふしを經て呉竹のよにすぐれたる人とこそなれ （努力なくして成功はありません）

（奇数日は御製、偶数日は御歌） 六日 むらぎもの心にとひてははぢざらば世の人言はいかにありとも （自信を強く持つことです）

（奇数日は御製、偶数日は御歌） 五日 萬代の國のしづめと大空にあふぐは富士のたかねなりけり （国民の自覚を強くし責任を重んじましょう）

（奇数日は御製、偶数日は御歌） 四日 人はただすなほならなむ呉竹の世にたちこえむふしはなくとも （まず第一に心は素直であることが大切です）

（奇数日は御製、偶数日は御歌） 三日 かたしとて思ひたゆまばなにごともなることあらじ人の世の中 （七ころび八起きの決心で励みましょう）

（奇数日は御製、偶数日は御歌） 二日 人しれず思ふこころのよしあしも照し分くらむ天地のかみ （心の中も神様は見ていらっしゃいます）

（奇数日は御製、偶数日は御歌） 一日 目に見えぬ神にむかひてはぢざるは人の心のまことなりけり （神様に恥じない心こそ誠の心です）