いしずえ

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天は五百年毎に一大英傑を下す

 荒尾精は「我を措いて天下誰ぞ」という位に見識を以って、自ら任じた男だ。明治20年前後、福岡に訪ねて来た。年は4つ下で20代、自分が30出るか出ないかであった。彼と対座、談笑してみると一見その態度の尋常人にあらざるを感知した。

 重厚の容貌と東方問題について沈着雄弁に談じ来る有様は、当代第一と感じた。議論も中々筋が通り、特に東洋対西洋の抱負経倫の偉大なること、当時此の如き一大方策を有せる者、独りこの人あるのみと。深く其の人物を信じ、心密かに一友を得たるを喜び、再会を約して別れた。

 天は五百年毎に一大英傑を下すといふが、荒尾は確かにその人物なりと信じた。今の政治かを束にしても荒尾に敵する事は出来まい。

 平成21年10月1日  〝いしずえ〟頭山満翁の人物像より

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