いしずえ

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ロシアと断絶迫る

 頭山満翁粛然と襟を正し「畏れ乍らそれは天皇陛下に渡らせられるでしょう」一座亦、斉しく襟を正した。

公は固より一言もない、翁透さず更に矢を放った。

曰く「その次は貴方でしょう」「その貴方が」傲然として辞職励しく「此の際確乎して下さらんと困りますぞ」と云い放った。

伊藤公「その儀なれば御心配下さるナ、確かに伊藤が引受けました。」と確然たる応答、翁乃ち曰く「ヤー、それ丈け承はればもう宜しい……サア皆さん帰ろう」と悠々として辞し去った。

(其の後、日露は断絶し我が帝国に対する実戦の詔勅は爆発するに至ったのである。)

頭山翁が又、佐々友房等と共に時の総理大臣黒田清隆伯に面会すべく其の官邸を訪ねたが、秘書官は首相不在と称して面会を謝絶した。

その時、頭山翁は「帰るまで待とう」と、云ってドッカと玄関の石段に座り、泰然動かざること山の如く、やがて一声唱えだした追分節は官邸の上下を震撼させたと云う。

 平成21年4月1日  〝いしずえ〟頭山満翁の人物像より

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