いしずえ

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マスコミの左翼偏向に対する反動

 こうして若者はネットに引き寄せられてゆき、そこでは左翼の強いマスコミとは逆に保守右翼系の言論が主流をなしている。

 小林よしのり氏の『戦争論』をきっかけに盛り上がった若者の右傾化は、歴史認識、中国や韓国、北朝鮮に対する外交姿勢、それにつながる外国人参政権人権擁護法案などのトピックに限定されがちだ。より大きな視野に立った国家デザインについての言説は乏しいし、さらにそれを根底で支える哲学や歴史観となると、ほとんど語られることがない。

 そのあたりを総合してみると、ネット右翼とはこれまでマスコミに支配されてきた左翼偏向の風潮に対する、一般若者の異議申し立てであるが、今のところそれ以上のものではないということになるだろう。

 左翼はかつての影響力を失ったが、ネット右翼もまた観念的なアンチ左翼、アンチマスコミを超えるものではない。現実世界にどう足掛かりを築いていくか、それはすべて今後の課題であろう。ネット右翼は未だ仮想空間の存在だと言ってもよい。

 平成20年10月1日  〝いしずえ〟ネット右翼をどう見るか より

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